こんにちは。mikan iOSチームで開発している@satoshin21です。こちらはmikan Advent Calendar 2025 4日目の記事です。
またあまりにも投稿する内容としては内容が薄めだったので、自分自身の今後の雑メモも投稿できるようにObsidianと相性が良さそうなQuartzを使わせてもらいブログを立ち上げました。 今回は今年など、最近の活動などを振り返っていこうかと思います。
AI Agentsによるコーディング
自分自身のみならず、開発に携わる人たちにとって今年になっての大きい変化かなと思います。 弊社でも全社的にAIツールなどの導入が急速に進んでおり、Advent Calendarでも多くのポストでAIツールに関連した内容が含まれています。
私はClaude CodeとCursor、たまにGeminiを使って日々開発しています。弊社ではLinearでIssueを、Figmaでデザインの管理をしているので現在では以下のようなフローで開発を進めています
- 🤖 Figmaに記載された仕様をAI Agentsに読み込ませてタスク分解する
- 🙍♂️ Linearに記載されたIssueをチームで見積り評価を行う
- 🤖 Linear MCPでIssueの内容を取得する。Figmaリンクがある場合はFigma MCPでデザインデータを確認する
- 🤖🙍♂️ 細かいIssueはClaude CodeにBackgroundでほぼお任せし、並行でCursorを起動して別worktreeでインタラクティブに実装する
- 🙍♂️ Claude Codeに依頼したIssueの実装を確認・修正してPR作成
- 🙍♂️ Cursorで実装したコードのPRを作成
という形で実装を進めています。
CursorでAI Agentsと並行しつつ、ちょっとした修正は自分の手で対応しているのですが、基本的にCursorに実装してもらいながら伝え漏れたことを付け加えたり、既存設計と合っていない部分などは適宜修正、AGENTS.mdを更新しながら進めています。
ChatGPTが登場した時にかなりのショックを受けてしまい、今後の自分のキャリアなどについても改めて考え直す時期もあったのですが、現在はこの状況をポジティブに受け止め、コーディングスタイルの変化をとても楽しく捉えています。
AI Agents開発でマシンリソースが逼迫してきた
iOS開発で並行開発をするためにgit worktreeを活用し、また並行してxcodebuildを実行するためにDerivedDataを各Projectの中でそれぞれ設定、テストを実行するようにしました。
xcodebuild test -workspace mikan.xcworkspace -scheme mikan -derivedDataPath ./.DerivedData -quiet
これで同時にClaude CodeでもCursorでも、さらにXcodeでビルドしていても問題なくビルドが進むようになってきたのですが、並行開発を進めていくとMacBookがアツアツ&爆音になります…。 これではちょっとキツいということで、会社からMac mini M4を支給してもらい、それとMacBookの2台同時開発をいろいろと試みています。
英語コーチをリリースした
今年はほぼ英語コーチのリリースとグロースにフォーカスしていたような気がします。 英語コーチは8月末にmikan for iOSで実装された(現在は)TOEICにフォーカスした英語学習機能です。
https://mikan.com/premium/ios/toeic-coach#about-coach
具体的な使い心地などは初回診断までは無料で実施できるのでお試しください! mikan for iOSでは引き続きSwiftUIとThe Composable ArchitectureでUIは実装しています。
おおよそ2~3年はSwiftUIとTCAで運用してきました。そこそこ地雷は踏み抜いてきてかなり安定してきた印象です。 ObservableStateにも対応完了したことで煩わしかったboilerplateもだいぶ改善され、個人的にはSwiftによるiOS開発ではほぼ不満はありません。
問題演習の学習もついにこちらで全てSwiftUIで実装することができました。もうUIKitを最近触ることも無くなってしまい、時代を感じます。
今年のまとめとアウトプットについて
短いですが今年の大きなトピックはそんなところです。なかなか外部に出せない仮説検証や、細かい改善に今年はゴリゴリ集中していた年だなというのを感じました。ただその中でもAIの開発活用が進み、フローも変化してきた中でいろいろと試せたのは面白い一年だったと思います。
ただ改めてこういう、ブログでアウトプットができるような新しい挑戦があまりできていないと感じました。そもそもアウトプットに対して昔より億劫になってしまっている自分もあり、それに対して今後どう向き合っていくのか考えないといけないなと感じます。このポストもぶっちゃけとりあえずAdvent Calendarを埋めよう!と思って始めたことで、その動機が良くないよねという話ではないですが、一つのきっかけとしてこのようなアウトプットしなかったら今年は特に何も出せていなかったなと思うと、ちょっと寂しい気がしました。
せっかくAI Agentで未知の領域にもアプローチしやすく、また知っている領域でも開発スピードがどんどん改善されている中、前やってた個人開発をまた始めてもいいんじゃね?と思い始めているので、 来年はもっとドメインに閉じない、今年はこれをやってきたぞ!!みたいなことを言えるような一年にしていきたいと思います。
来年もよろしく!